整数の性質
素数
- 自然数: 1以上の整数。
- 素数: 2以上の自然数で、約数が1とその数自身の2つだけのもの。
1は素数に含めません。
エラトステネスのふるい(1〜100の素数の見つけ方)
- 1を消す
- 2を残して、残りの2の倍数を消す
- 3を残して、残りの3の倍数を消す
- 5を残して、残りの5の倍数を消す
- 7を残して、残りの7の倍数を消す
- 残ったものが素数
結果: 2, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19, 23, 29, 31, 37, 41, 43, 47, 53, 59, 61, 67, 71, 73, 79, 83, 89, 97 の25個。
保護者の方へ:11や13を消す手順がないのは、100=10×10なので10より小さな素数だけ考えればよいから。お子さまが疑問に思ったら教えてあげてください。
素因数分解
自然数を素数だけの積で表すこと。小さな素数で順に割っていきます。
例) 60 → 2)60 → 2)30 → 3)15 → 5 ⇒ 60 = 2²×3×5
例) 6 = 2×3、 8 = 2³、 12 = 2²×3、 90 = 2×3²×5
累乗
- 同じ数をいくつもかけたものを累乗という。
7×7 = 72(7の2乗)、5×5×5 = 53(5の3乗)。 - 2乗のことを平方、3乗のことを立方とも呼ぶ。
- 指数: 72の「2」、53の「3」のように右肩に小さく書いた数。
最大公約数・最小公倍数(素因数分解の利用)
- 最大公約数: 共通の素因数だけをかける。
- 最小公倍数: 各素因数のうち、より大きい指数をとってかける。
例) 12=2²×3、18=2×3² → 最大公約数 = 2×3 = 6、 最小公倍数 = 2²×3² = 36
正負の数
正負の数の意味
- 正の数: 0より大きい数。+4, +7 のように「+(プラス)」をつけることがある。
- 負の数: 0より小さい数。−2, −5 のように「−(マイナス)」をつける。
- 整数 = 正の整数(自然数)/0/負の整数 の3種類。
数直線と数の大小
数直線では、0より右に正の数、左に負の数。右にあるほど大きい、左にあるほど小さい。
絶対値
数直線上で、ある数と原点との距離を、その数の絶対値といいます。記号 |x|。
例) |−5| = 5、 |+3| = 3、 |0| = 0
加法・減法
加法(たし算)
- 同符号の和: 共通の符号 + 絶対値の和。
例) (+3)+(+5) = +8、 (−3)+(−5) = −8 - 異符号の和: 絶対値の大きい方の符号 + 絶対値の差。
例) (+5)+(−3) = +2、 (+3)+(−5) = −2
減法(ひき算)
ひく数の符号を変えて加える(加法に直す)のがコツ。
例) (+5)−(+3) = (+5)+(−3) = +2
例) (+5)−(−3) = (+5)+(+3) = +8
乗法・除法
乗法(かけ算)
- 同符号の積は正、異符号の積は負。絶対値の積に符号をつける。
例) (+2)×(+3) = +6、 (−2)×(−3) = +6、 (+2)×(−3) = −6 - 3つ以上の積の符号: 負の数が奇数個なら−、偶数個なら+。
除法(わり算)
- 符号の決め方は乗法と同じ。
- 逆数: 2数の積が1になるとき、一方を他方の逆数という。「ある数で割る」=「その数の逆数をかける」と同じ。
四則の混じった計算
計算順序: ① 累乗 → ② カッコの中 → ③ ×÷ → ④ +−
例) −2−(−5)×(−6) = −2−30 = −32
例) 6+(7−19)÷3 = 6+(−12)÷3 = 6+(−4) = 2
例) 6×(−2)³−(−3²) = 6×(−8)−(−9) = −48+9 = −39
※ (−3)²= 9 と −3²= −9 のちがいに注意。カッコがあるかないかで意味が変わります。
正負の数の利用(基準値からの平均)
テスト頻出パターン。基準値からの差で表されたデータの平均を求めるとき、差のまま平均してから最後に基準値を足すのが効率的です。
例) 6人の体重を65kg基準に表した差 +3, +4, −8, +7, +4, −11
差の平均 = (3+4−8+7+4−11)÷6 ≒ −0.17
体重の平均 = 65 + (−0.17) = 64.83 (kg)
文字と式
積・商の表し方
積の表し方
- ×記号は省く。a×b = ab
- 数を文字の前に書く。3×a = 3a
- 1や−1のときは1を省略する。1×a = a、 −1×a = −a
- 文字どうしはアルファベット順。b×a×c = abc
- 同じ文字の積は累乗で。a×a×a = a3
商の表し方
除法は分数で。a÷b = a/b
数量の表し方
文字を使った式で表すときは、文字を含む部分をカッコでかこみ、後ろに単位をつけます。
例) 1個 a 円のリンゴを5個買った代金 → (5a) 円
例) 時速 x km で 3時間進んだ距離 → (3x) km
割合の表し方
- a% → a/100、または 0.01a
- b割 → b/10、または 0.1b
円
- 円周率 = 円周 ÷ 直径。この値を「π(パイ)」と表す(小学校では3.14で代用していた)。
- 半径 r cm の円について:
- 円周 = 2πr (cm)
- 面積 = πr² (cm²)
項と係数・1次式の計算
- 項: 「2x+3」のとき、2xと3が項。
- 係数: xの前の数2が係数。
- 同類項: 文字の部分が同じ項どうし。係数を加減してまとめる。
例) 3x+5x = 8x、 2a−7a = −5a - 1次式の計算: 同類項どうしをまとめる。
例) (3x+2)+(2x−5) = 5x−3、 (3x+2)−(2x−5) = x+7
保護者の方へ:途中式を省くとミスが増えます。「速く解く」より「途中式を書いて正確に」をほめてあげてください。
方程式
等式の性質と解き方
両辺に同じ数を足す/引く/かける/割る(0で割るのはダメ)と、等号は成り立ちます。
解き方の手順:
- カッコがあれば外す
- 分数があれば、両辺に分母の最小公倍数をかけて分母を払う
- 文字の項を左辺に、数の項を右辺に移項(移項するとき符号が変わる)
- 両辺を整理して、xの係数で両辺を割る
例) 3x−5 = x+7 → 3x−x = 7+5 → 2x = 12 → x = 6
例) (x+1)/2 + (2x−1)/3 = 1 → 両辺×6 → 3(x+1)+2(2x−1) = 6 → 7x+1 = 6 → x = 5/7
方程式の応用(文章題)
分からない数をxとおいて、文章を式に表します。求めるものをそのままxにするのが基本。
頻出パターン: 過不足算、年齢算、速さ・時間・距離、食塩水の濃度、整数問題。
平面図形
基本用語
- 直線: 両側に限りなく伸びる/半直線: 一方が端/線分: 両端がある
- 2直線の関係: 平行(記号 ∥)、垂直(記号 ⊥)
- 角の大きさ: 度(°)。180° = 直線、90° = 直角。
図形の移動
- 平行移動: 一定の方向・距離だけずらす。
- 回転移動: ある点(回転の中心)を中心に同じ角度だけ回す。180°の回転を点対称移動という。
- 対称移動: ある直線(対称の軸)について反対側にうつす。
基本作図(コンパスと定規)
- 垂直二等分線: 線分の両端を中心に同じ半径の円を描き、交点を結ぶ。
- 角の二等分線: 角の頂点を中心に円を描き、両辺との交点を中心にさらに円を描き、交点を頂点と結ぶ。
- 垂線: 直線上の点/直線外の点に対する垂線の引き方。
おうぎ形と円
- 円周 = 2πr、 円の面積 = πr²
- おうぎ形の弧の長さ = 2πr × (中心角/360°)
- おうぎ形の面積 = πr² × (中心角/360°)
- 別公式: おうぎ形の面積 = (1/2) × 弧の長さ × 半径
空間図形
立体の種類
- 角柱・円柱(柱体): 上下に同じ底面が平行に2つ。
- 角錐・円錐(錐体): 底面が1つで上が1点に集まる。
- 正多面体: 平面だけで囲まれ、全ての面が同じ正多角形。5種類しかない(正四・正六・正八・正十二・正二十面体)。
- 球: 中心からの距離が一定。
直線・平面の位置関係
2直線、直線と平面、2平面それぞれで 平行・垂直・ねじれの位置 を整理します。
立体の表面積と体積
体積
- 柱体(角柱・円柱): V = 底面積 × 高さ
- 錐体(角錐・円錐): V = (1/3) × 底面積 × 高さ
- 球: V = (4/3)πr³
表面積
- 柱体: 底面積 × 2 + 側面積
- 円柱の側面積: 2πr × h(展開すると長方形)
- 円錐の側面積: π × 母線 × 半径 = πℓr
- 球: 4πr²
投影図
正面(立面図)と上面(平面図)を組み合わせて立体を表す方法。
比例と反比例
比例
- 関数: y = ax(aは比例定数)
- x が2倍、3倍になると y も2倍、3倍。
- グラフは原点を通る直線。a>0 で右上がり、a<0 で右下がり。
反比例
- 関数: y = a/x(aは比例定数、x≠0)
- x が2倍、3倍になると y は1/2倍、1/3倍。
- グラフは双曲線。a>0 で第1・第3象限、a<0 で第2・第4象限。
座標
xy平面: x軸(横)とy軸(縦)が原点で垂直に交わる平面。点の位置を (x, y) で表す。
データの分析と活用
度数分布表とヒストグラム
- 階級: データを区切った範囲。階級値: 階級の真ん中の値。
- 度数: 各階級に入るデータの個数。
- 累積度数: 各階級までの度数を足し上げたもの。
- 相対度数 = (その階級の度数) ÷ (全体の度数)
- 累積相対度数: 各階級までの相対度数を足し上げたもの。
- ヒストグラム: 度数分布表をグラフにしたもの。柱と柱の間にすき間を入れない。
代表値
- 平均値 = データの和 ÷ 個数
- 中央値(メジアン): データを大きさ順に並べたときの真ん中の値(個数が偶数なら中央2つの平均)
- 最頻値(モード): 最も多く現れる値(度数分布表では最頻階級の階級値)
- 範囲 = 最大値 − 最小値
確率の素地
多数の試行で「相対度数」が一定の値に近づくことを観察します。これが中2で習う「確率」の見方の基礎になります。
